かつての運送業界は、働き手も多く採用には困っていなかったことから、ドライバーは「替えのきく存在」として見なされている時代がありました。厳しい環境で長時間働き、辞めてもまた新しい人が入るだけ。そんな循環が当たり前のように続いていたのです。
「人を使い捨てにするような会社に、未来はあるのか?」
ある日、創業者の小笠原はこう感じました。疲れ切った他のドライバーの背中を見て、「このままではダメだ。自分でやるしかない。」——そう強く心に決めたのです。この小笠原の“違和感”こそが、タツミトランスポートの原点です。
「人を大切にできる会社でなければ、お客様を大切にすることもできない。」
これが、創業当初から変わらず、私たちの根幹に流れ続けている信念です。
タツミトランスポートの中心にあるのは、“人”です。それは、社員一人ひとりが誇りを持って働ける環境を整えることから重要だと考えています。待遇改善や安全教育はもちろん、現場の声を丁寧に拾い上げる仕組み。
「お互いに助け合う」「笑顔で挨拶する」——。社員が気持ちよく働くために、そんな文化を積み重ねてきました。
結果として、社員の充実感がお客様への誠実な対応につながる。笑顔の挨拶や丁寧な運転、その一つひとつが信頼を生み、「またお願いしたい」とお客様に思っていただける関係を育てています。
物流は、モノを運ぶだけが仕事ではありません。お客様の“想い”を運び、企業の“信頼”をつなぎ、社会を“支える”責任ある仕事です。その責任を果たすために、“人”を大切にする。創業時から変わらぬ想いが、タツミトランスポートの心そのものです。
すべての社員を完璧に満足させることはできません。しかし、敢えてその理想に向かい続けることで、一人でも多くの社員が「ここで働いてよかった」と心から思えるよう、日々の社員との対話を重ね、働く環境を改善し続けていきます。
社員が自分の仕事に誇りを持ち、笑顔で働く姿は、そのままお客様への信頼と満足につながります。現場の一人ひとりが誠実に動くことで、会社の在り方が変わり、物流の品質が変わる。そして、やがては業界全体の景色さえも変わっていく。「人を大切にする会社」こそが、未来を動かす原動力になると、私たちは信じています。
これからもタツミトランスポートは、“人”を起点に、お客様、地域、そして社会へ価値を届ける企業であり続けます。物流業界を、もっと誇りを持てる業界にするために——。一歩一歩、確実に挑戦し続けていきます。